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幻のフジロック’20

開催延期発表を受けて

6月5日金曜日11:00 公式サイトにて開催の延期が発表された。4月に発表されたアーティストラインナップからかなり長い沈黙期間を経ての発表だった。正直僕は今年は前回のブログでも書いた通り開催は難しいだろうと思っていた。でもどこかで主催者の日高さんだから、開催を簡単には諦めないだろうと思っていた。きっと協議と検討を重ねてきたからこんなに時間がかかったんだろうと思う。

 

今回の発表は中止ではなくて、延期っていうのが肝だろう!開催中止と聞くのと全然違いますね。2021年8月20,21,22と言う日程までも発表することで、何人ものフジロッカー達が救われたのだろうか?すでに発表されていたアーティストを観たい人は希望を持つことができるし、開催まで14ヶ月もあるが様々な想像力を膨らませることができるだろう。

 

そして僕が待っていたのは主催者日高さんからの言葉。公式の発表前夜には他のメディアよりリーク情報が流れてきていたが、こんな情報はいらないだろう。本物の声が聞きたいのだ。

 

日高さんの言葉はとてもあたたかかった。第一声の本当にゴメン。来場者のお客さんと長年培われた信頼関係だからこそ出る言葉のニュアンスですよね。ツイッター上では何人もの人が涙したと言うツイートを見かけた。僕もその一人である。今年は行けない寂しさももちろん大きなものではあるが、来年は今年の分も含めた2年分のエネルギーで苗場で、楽しもう。約束するよ。と言う言葉にすでにワクワクしてきています。きっと来年開催されるであろうフジロックはとんでもないものになるだろう。僕はいくつになってもおもしろいことを考える日高さんの脳みそをぱっくり開けて中を覗いてみたい。こんな大人になりたいなって思う。

 

待って溜めた分、新しいフジロックがきっと見えると思う。2005年以来毎年参加してきたが、たまには行かない年があってもいいのではないか?とポジティブに考えることもできる。来年の開催まで待ちましょう!そして楽しみましょう!全世界フェスは数えきれないくらい多数存在します。ただアーティストありきでではなく行きたくなるフェスは、僕にとってはフジロックだけです。なぜなら音楽以外にもその場所でしか味わえないたくさんの楽しみがあるので。これは行った人にしか分からない。点(アーティスト)を線(会場のありとあらゆる装飾や仕掛けなど)で繋ぐことが重要だと語る日高さんの本物のフェスティバルだと思います!